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クルマエビの閉鎖型循環式陸上養殖の実験が始まりました。内容量1.2m3の2つの水槽を使って行っています。1系の水槽にはマイクロバブルと生物活性剤を入れ、2系の水槽にはマイクロバブルのみを入れています。生物ろ過材にはアクセラ(ガラス発泡材)を使用しています。
弊社からは、下記の実験機材を納入しました。
アクアトランスファMWN05T(加圧ポンプ付):2式
アクセラ(AC0310): 220L
その他実験設備:1式
写真1 クルマエビ閉鎖型循環式陸上養殖実験設備
写真2 クルマエビ飼育実験水槽
写真4 生物ろ過装置(生物ろ過担体:アクセラ使用)
近年日本国内では水質汚染の影響を受けたことで赤潮が発生し、牡蠣の養殖にダメージを与える海水の酸欠状態の危険を回避するために取り入れられたのが、マイクロバブルを利用した方法であることは非常に有名な話です。
海水中にマイクロバブルを発生させると、牡蠣の生育期間が大幅に短縮するといったメリットがあることもわかってきました。
現在は水処理技術を長年培ってきた会社から、マイクロナノバブル発生装置が開発されるようになり、車海老(クルマエビ)の養殖に積極的に導入されるなど幅広い分野で活用されます。この技術は直径100μm以下の目視では見えないほどの微小な気泡であり、この気泡が発生すると浄化作用や生理活性作用といった様々な作用が得られます。
車海老(クルマエビ)の養殖でこの技術を取り入れたい。という問い合わせが増えてきているのは、品質の高い海老を養殖するには水質と飼料が重要であり、海老の体調は水質環境に作用されやすいことが大きく関係しています。もし水質が悪く狭い環境で密集して養殖をしてしまうと、病気になったり餌の食べ残しが発生して水質が悪化しやすくなります。
そこでマイクロバブル養殖を取り入れることで、水質が格段と良くなるだけではなく海老自体の美味しさも高めることができます。この技術を使用する前と比較すると、1.3~1.5倍もの大きな海老を養殖することが出来るようになったこともわかっています。